馨しく驀進するうさ急は日々研究を怠らない。現在わが世の冬を謳歌しているうさ急も、笑止高齢化時代を見据えて低コストかつバリアフリーな車両の検討を行なっているようだ。我々は「秘密研究所で見慣れない列車が試運転を行なっている」という情報を入手。タウンページを参考に秘密研究所へ向かった。
　そこには、車高を低く抑えた小型車量が線路上を走っているのが確認された。両者ともかなりの轟音を立ててはいるが速度は控えめ。ときどき切り返しで立ち往生する姿も見られた。我々がデヅタルカメラを用いて秘密撮影にいそしんでいると、うさ急社長がやってきて得意の電気モリモリ攻撃でデータを消去されてしまった。したがってここに掲載するのはスパイ記者の念写による写真であることはあらかじめご了承願いたい。
　この車両についての情報をうさ急広報部に聞いてみたところ、「近々開設予定の裏本線用車両の開発であることはコメントできない」としている。

社長のお言葉 　ここはうさ急の秘密研究所だ！　勝手に撮影すると罰として電気モリモリの刑だ！　そもそもここは近々開業予定の裏本線で走らせる予定の低コスト低床車両の実験線であることは秘密であり、教えることはできない。だいたい、開発の意図が低コストでカププラ架鉄を始められるかどうかの試験だなどと今語るわけにはいかんのだ！　立ち去れい！