いちご鉄道をもう一度

 

停車駅の変遷で見るいちご鉄道の11年

2005年

 2005年の時点では快速・普通の二本立てダイヤに加え、朝上り1本、夕方下り1本の通勤快速が運転されていました。運転頻度は北岡〜西澄里間で普通(一部川東折り返し)・快速がそれぞれおおむね90分ごとに運行されていました。通勤快速は朝がキハH180で運転する輸送力列車、夕方はレールバスのキハD160形を車庫に戻すための列車と、設定目的が異なっていました。

2007年

 2007年の改正では日中ダイヤの完全パターン化が実施され、北岡〜西澄里(一部澄里)間で普通が60分ヘッド、快速が120分ヘッドとなりました。また朝夕には通勤快速のほか区間快速が設定され、朝の通勤快速はキハH180形から新型のキハF260形に運行車両が変わりました。停車駅の設定を見ると、この時点では川東〜澄里間の各駅に優等列車が停車し、フリークエンシーを確保しているのがわかります。

2009年

 滝沢支線の廃止にあわせ、滝沢方面への優等列車であった通勤快速も廃止されました。かわりに朝の上り輸送力列車は区間快速となり、1本のみですが区間快速が学校前に停まるようになりました。日中パターンは2007年のダイヤを受け継ぎ、快速120分、普通60分の等間隔となっていますが、一部時間帯で普通列車が川東折り返しとなり、快速が区間快速となって川東以遠の快速通過駅を補完するなど、本数の見直しが行われています。
 車両面ではこのとき、滝沢支線用に使われていたキハD160形が引退しています。

2011年3月

 東日本大震災発生後は北岡〜川東間普通列車のみ1日4往復という運行体制になりました。動かせる車両は北岡〜川東間に3両あり、走ろうと思えばもう少し動かせたのでしょうが、軽油の入手難から本数は著しく抑えられました。なお、川東以遠の被災状況は深刻で、川東以遠は廃止してバス化する案もこの時点では考えられていました。
 被災車両は滝沢御殿〜澄里間で231・233号車、澄里工場で236号車の計3両。なお、北川駅に201号車、川東駅の留置線に234号車、232号車がいたほかはすべて澄里にいたため、川東〜澄里間の復旧まで201号車・232号車・234号車の3両でまかなわなくてはなりませんでした。

2011年11月

 11月に全線が復旧したものの、列車本数は燃料不足の影響から普通列車こそ北岡〜川東間で60分ヘッドを維持したものの、川東〜西澄里間は快速・普通各4往復でのスタートとなりました。また、改正前の10月にイオンモールすみさとが閉鎖されることが発表され、イオン前駅は実質不要となりましたが、澄里町がその後の利用計画を発表したため駅そのものは存置されています。
 また、改正後12月よりキハF230形、F260形が順次現行塗装に塗り替えられています。



 産油国から支援されたキハF330形が出揃い、本格的な復興ダイヤとなります。一方で過疎化が進んでいた滝沢エリアは震災後にその勢いが加速し、2005年時点で180人いた沢入駅の利用客が2012年には5人まで落ち込むなど、深刻な状態となります。
 このダイヤでは北岡〜川東間の普通列車および北岡〜新澄里間の快速列車を60分に各1本のパターンとしました。つまり日中は沢入・滝不動・滝沢御殿の3駅には1本の列車も停まらないという極端なまでの過疎ダイヤとなります。一方で水郷〜川東間は旅客が増加。この改正で新設された区間快速は2007年の停車駅とは大きく異なり、川東〜澄里間がノンストップ、川東〜久川間は各駅停車となりました。
 また、この改正で西澄里駅は100メートルほど移転して「道の駅すみさと」に隣接し、駅名も「新澄里」と改称します。これは西澄里駅に隣接していた姫川交通の「澄里バスセンター」閉鎖によるもので、澄里地区の路線バスは以降澄里駅発着の「すみさとコミュニティバス」のみとなります。

2013

 現行の停車駅はこの2013年ダイヤを基準としています。運転パターンは2012年と変らないものの、日中に川東〜澄里間に1往復だけ普通列車が復活。イオン前駅は複合商業施設「ストロベリーモール」のオープンにあわせ、駅名も「ストロベリーモール」と改称しています。
 また、休日を中心にコンセプト列車「スイートボックス」の運転を開始。停車駅は北岡・川東・アップルモール・滝神楽・澄里・新澄里。滝神楽では10〜20分停車し散策タイムが設けられてています。ラッシュダイヤも変更され、朝上りに通勤快速の復活、ストロベリーモールの開業に合わせ、区間快速の停車駅にストロベリーモールが加わっています。
2015

 川東〜澄里間の過疎化は仕方がないとしても、澄里地区の利便性は確保すべく組まれたダイヤですが、一方で姫川に工業団地ができて回遊性が高まった結果、久川〜川東間の各駅の利用客が増加。快速が輸送需要にそぐわなくなってきたため、区間快速と快速を交互運転して少しでも「理想と需要」を満たそうとあがいたダイヤです。また、川東以遠と北岡をダイレクトアクセスするS快速を新設し、旅客の逸走を食い止めようとしています。
 このころからいちご鉄道の役割は、は北岡への片方向輸送から、北岡〜川東間の市内鉄道的な性格に変わっていきます。その「変化」から取り残された川東以遠はその後、ますます先細りしてしまうのは必然です。

2017

 北岡〜川東間の市内鉄道としての役割を明確にしたのがこのダイヤ。快速はついに早朝の1本だけとなり、そのほかの時間帯は区間快速と普通の2種に整理されてしまいまいした。一応看板の「澄里〜北岡最速37分」は維持されたものの、早朝以外の時間帯は区間快速の41〜44分まで後退してしまいます。
 これは快速通過駅に工業団地や病院、市のさまざまな施設が駅直結でできてしまったため、快速の存在理由がなくなってしまったためです。当然S快速もわずか2年で廃止となります。
 さらに、2016年にストロベリーモールが閉館してしまったため、ストロベリーモール駅の利用客が激減。澄里の商業施設は軒並み澄里バイパス沿いに移っているので、沿線民が鉄道で移動する需要がほぼなくなってしまいました。
 ダイヤもそういった旅客流動の変化を反映し、平日・休日ダイヤを統合の上、6〜20時代まで北岡〜川東間は20分のパターンダイヤで普通(区間快速)を頻発させる一方で、川東〜澄里は日中120分ヘッドの区間快速のみ。途中の区間快速通過駅は朝夕各1往復のみとなりました。さすがにこれではあんまりなの で、川東〜新澄里間の区間快速通過駅の救済措置は列車代行バスを4往復走らせることで対応。澄里からの乗車チャネルもこれによって公約(新型車両の費用出資の際、澄里発毎時1本を確保することを約束している)をかろうじて守っています。
なお、道路から離れた沢入駅に関しては代行バスも利用できないため、利用できる列車は朝夕各1本の2往復のみとなります。

2018

 学校前駅前に大型モールがオープンすることから、学校前駅を標準停車駅に格上げすることとなり、普通・区間快速が終日停車するようになりました。
 一方これまで早朝1本だけ残っていた快速は川東〜新澄里間のセクショントレインに役割を変えたため、新澄里〜北岡間は最速で区間快速の41分、通常は代行バスでの接続となるため1時間20分と所要時間が大幅に伸びてしまいました。また、高速道路とバイパスの完成で鉄道利用の観光客が減少し、最盛期は3往 復設定されていた〈スイートボックス〉も片道1本に減便されました。
 この結果、平日の川東〜澄里間は列車が3往復、代行バスが4往復の計7往復までに削減。澄里町長の交代でこれまでの「利便性への縛り」がなくなったことで入出庫以外の列車を全廃してしまいました。
 結果平日の澄里〜新澄里間にいたっては下り0本、上り2本というほとんど利用不可能なダイヤになっています。
 一方で北岡〜川東間は5:30〜22:30まで全列車2両つなぎの完全20分ヘッド運転が実現。所要時間も学校前停車列車でも1分スピードアップの21分となり、北岡市内線としての利便性は大きく向上しています。



サマンサ 2006,2015,2017,2018
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