いちご鉄道をもう一度

 

キハF230形

 キハF230形は1993年にキハH180形を置き換えるため、6両が製造されました。バス車体の構造を導入したキハD160形の整備に手を焼いた結果、キハF230形はきわめて保守的なデザインとなりましたが、クセもなくたいへん扱いやすい車両で、製造後20年を過ぎた現在も3両が在籍しています。
 キハF230形がこれまでのいちご鉄道在籍車両と大きく異なる点は多段クラッチの導入です。キハH180形にしてもキハD160形にしても変速・直結各1段で、連続勾配がかかる川東以遠では軽量なキハD160ならともかく、キハH180は変速段での連続走行を制限せざるを得ない状況がありました。
 国鉄形は日本全国さまざまな路線で運用する関係上、ファイナルもある程度妥協せざるを得ませんでしたが、いちご鉄道しか走らないキハF230なら、いちご鉄道に最適なファイナルを選定しても罰が当たらないわけです。
 そこで、平坦線で時速95キロをコンスタントに出せる2.9と、勾配線である程度のトルクを維持できる3.4の2段変速とし、変速段は時速30キロまでの加速以外では原則的に使わないセッティングとなっています。これによりエンジンの効率が上がり、同時に燃費もリッター2キロ程度を維持できます。
 エンジンは13リットル6気筒のSA6D125-H1。定格出力は250馬力ですが、補助電源に持っていかれる20馬力を割り引いて、230馬力相当として運用しています。450馬力があたりまえの現代の目からするとかなりのアンダーパワーですが、平坦線が主体のいちご鉄道であれば十分な出力。車体も15メートル級で重量も25トンしかないため走りも軽快です。少なくともキハF330形よりは。


デビュー当時のF230形。当時はホーム高さが760ミリだったのでステップ付きの折戸になっています。後ろはキハD160形。F230形はH180形とD160形の中間の大きさを狙って作られています。

 F230形の動台車はシンプルな一軸駆動。平坦線を走る分にはこれで十分ですし、勾配線でも本当に困るのは雨天くらいです。そのためだけに複雑な二軸駆動を採用するのはコストに見合わないということから、撒砂装置を装備するにとどめています。
 これについては車輪径762ミリという小径車輪を採用しているため、勾配に比較的強いという面も考慮されていますが、元々これはいちご鉄道のホームが760ミリ(2フィート6インチ)と低く、お年寄りの乗降を考えステップを一段にしたかったというのが理由でした。
 しかしその後発生した東日本大震災の復興で、ホームの高さをキハF260形に合わせて1,100ミリとすることになり、キハF230形もそれに合わせて順次ステップを切り上げる改造を232・234・235号車に施行しましたが、震災時に被災した231・233・236号車の3両は改造されることなく、キハF330形の代替新造という形で廃車されました。廃車になった3両は残り3両のF230形の部品取りとされたほか、231号車の車体は「道の駅すみさと」でフードコート兼休憩所として使われています。

道の駅すみさとで休憩所として使われている元231号車。なぜかナンバーは262と書き込まれていますが、これはここが『澄里町上地262番地』だからではないかと思います。

 残った3両のうち、2013年には232号車がコンセプトトレイン「スイートボックス」に改造され、234号車(自由席)+232号車(指定席)で休日のコンセプト列車「スイートボックス」に使用されるほか、平日は232+235の2連でラッシュ時を中心に活躍しました。
 「スイートボックス」用の232号車がボックスシートなのに対し、自由席の234・235号車はロングシートで、観光気分の演出という点ではいまひとつなのですが、ただでさえ収容力が小さいF230形をクロスシートにすると、平日の運用に間違いなく支障をきたすのでロングシートのままでしたが、せめてもの配慮として「スイートボックス」運用時は車内に長テーブルを設置し、飲食に不便がないようにすると言った配慮をしており、これは相棒がキハF340形に変わった現在も変わりません。

232号車を改造したコンセプトトレイン「スイートボックス」。いちご鉄道沿線で採れたどくいちごやミルクなどをつかったスイーツを車内で食べながら沿線観光を楽しめる列車です。

 F230形はドアがふたつしかなく、車体も小型で収容力が小さくラッシュには向かない車両でしたが、朝ラッシュ時には単車で「通勤快速」に入ることや日中の普通列車に使われることもよくありました。しかし、3ドアのF260形、F330形が主力となってくると、ドア位置や有効長のばらつきは旅客案内上問題があり、乗降時間の増大も問題となりました。そのためいちご鉄道では〈スイートボックス〉に使う232号車を除いて2016年までにF230形を全廃しました。現在F230形は232号が休日に〈スイートボックス〉として運用されるのみとなっています。


F230はとても軽いクルマですね。フィーリングはF330よりスキです
オーマイガッツ! 何で新車をメニーありがたがらないね!?
重いのよハイブリッドは。パワーウェイトレシオは同じでも、軽いボディを小さなエンジンで走らせたほうが、重いボディを大馬力エンジンで走らせるよりも断然レスポンスはいいのよね。特に勾配区間は
ジーザス! 親の心親不知とはなんという富山県!
親不知は新潟県でしょ…いや、ハイブリッドの意義はわかってるし、いいところもいっぱいあるのはわかってるのよ。でも、走らせる側としてはF230は軽快で楽しいね、って話
お守りをする側としては、変速機、コンバータのメインテナンス、外板の劣化を考えるとさっさとつぶしてほしいんだけどな…メインテナンス面からいうとやっぱり前時代のクルマよ230は
オー! 進歩的でアドバンスな考え方ね! 
だろ? だからF330をあと4両、社長のポケットマネーで入れてくれよ
それとこれとは話がディファレントですね〜! それよりも「スイートボックス」に改造した232号車の改造費用を回収するまでキリキリ走らせなさ〜い!
「スイートボックス」はJRからの乗り入れがうやむやになったあと、いちご鉄道の稼ぎ頭としてよくはたらいてくれていますね。定価プラス800円の旅客が50人乗ってくれるのはたいへんありがたいのです
最近は平日も団体扱いで走る機会が多いな
ミーの営業力の賜物デース! 世界中にストロベリー鉄道の魅力を発進できるのは、公募プリンシパルのマイケルだけデース!
それはいいんだけどさ、平日も230形が走って1編成検査に入ると、予備車両がなくなるんだけどさ…
あと、運転士も人数ギリギリで、公休がパーになるんだけど…
市としても観光ボランティアの手配に苦労するんですけどね
オーマイガッ! ホワイなぜサイトシーン観光客をメニー呼んで怒られますか!?
昨日の今日で「団体動かせ」って言うからでしょうが


2017年1月にF340形342号車が入線したのと入れ替わりに234・235号車が運用から外れました。これによってF230形ののこりは〈スイートボックス〉用の232号車のみとなります。




サマンサ 2006,2015
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