いちご鉄道をもう一度

 

キハF260形

 平成19年に投入されたハイブリッド気動車で、261号車と262号車の2両が在籍しています。
 この車両は「新型車両は欲しいが予算はない」という当時のすみさといちご鉄道が、ハイブリッド車の実証実験のモデルケースに立候補し、まんまと近畿車輛から導入したという曰く付きの車両です。まあ、この車両の実験結果はのちに「スマートベスト」として日の目を見たのだから良しとしましょうそうしましょう。
 近畿車輛のハイブリッド気動車の実証実験では、将来ローカル線でのハイブリッド車導入も視野に入れていたため、261号車は1両にすべての機器を搭載することを前提にデザインされていました。そのため搭載機器には大幅な制限がかかり、たとえばリチウムイオン電池の搭載スペースが思うように確保できず、結果電源容量が小さくなり(加えてギアリングが5.6というのも痛かった…後に台車を改造してまで6.53まで上げましたが)加速でほとんでバッテリの電気を使いきってしまう感じで、正直あまり使い勝手のいい車両ではありませんでした。
 262号車は燃料電池車として登場。都市ガスを水素に改質して電気を発生しましたが、こちらも充電深度・容量、そして地方鉄道では重要な鍵となる燃料代も満足のいくものが得られず、早々に実験終了後、澄里工場で長期間ほこりを被っていました。
 もちろんこういった「ダメ出し」をするための試験なのでこれはこれでかまわないのですが、試験をしながら営業車両としても活用しようともくろんでいたいちご鉄道としてはちょっと当てが外れた感じです。特に262号は今後どう活用するか、結論が出るまでに長い時間が必要でした。

実験終了後も261号車はハイブリッド車のまま使い続けましたが、燃料電池車の262号車はいちご鉄道ではもてあましてしまい、長期にわたって澄里工場に放置されていました。

 しかし、せっかく格安で入手したシステム。活用しなければバチが当たります。そこで、今後末永く使うにはどのようなシステムがにすべきか、いちご鉄道は考えました。なんせこれから数十年、そのシステムを使う「覚悟」が必要なわけですから実証試験のような「とりあえずやってみよう」は通りません。
 まずはF260形を一般的なディーゼルカーに戻す案。これは早々に却下されました。ハイブリッド車を成立させるために極度の軽量化を施したため、ディーゼルカーとする場合は重くて回転する推進軸を支えるには強度が足りなかったのです。
 となるとハイブリッドシステムとなりますが、今度は車輪径762ミリがネックとなりました。地方私鉄でもバリアフリー時代。それをを鑑みて920ミリ高さのホームでもノンステップでいけるよう車輪を762ミリの小径にしたのはいいのですが、そのためギアリングを5.6となってしまい起動に大電流が必要となってしまいました。これがただでさえ容量の小さなバッテリをあっという間に食いつくしてしまう要因です。
 したがって、ハイブリッドシステムを効率的に活用するにはギアリング7.07以上にして少しでも電力消費を抑えたいところですが、そうなると車輪径は最低でも860ミリは欲しい。そうなるとドアにステップが必要になりますが、台枠に切り欠きを入れるとこんどは車体強度が保てない…。


F260形とF330形は車体が異なるほかはシステム的に同一。そのため併結運転も可能です。改良工事の際に連結器を自動連結器から電連つき密着連結器に変えています。

 そんなときに東日本大震災が発生し、全線で大きな被害が発生しました。震災からの復興において、トータルシステムをデザインするに当たり、ホームの高さを920ミリから1100ミリに順次かさ上げし、φ860の車輪を採用することでF260形の改造方針が決まりました。
 まずは被災したキハF231・233、老朽化が進んだキハF201形などの置き換えにキハF330形を順次投入後、F330形と同様のシステムをF260形に搭載するという流れで工事を進めることとなりました。したがって性能面ではキハF330形と同等。SA6D-140H形エンジンで直流680ボルトを発電し、コンバータ=インバータを通して三相交流440ボルトをつくり、MB-7050モータをギアリング7.79で駆動します。
 キハF330形とシステムを共通化したため、不測の時代では両運転台の特性を活かしキハF330形との連結が可能となりましたが、一方でECB-CCSの変換システムの撤去と連結器の交換を行ったため、キハF230形との連結はできなくなってしまいました。
 車内はロングシート。機器類はF330形と同等としていますが、F260形は両運転台なので車端部の機器を客室内に置かざるを得ないため見通しが異なります。いずれにせよハイブリッド車はたいへん機器が多く、まだまだ発展途上の技術であることを痛感するところです。実際、キハF230形が15メートル級の小型車なのに対しキハF260形が20メートル級の車体になったのも、ハイブリッドシステムを車体に搭載するとなると最低限20メートル級の車両の大きさが必要になるためです。
 キハF260形は単車の利点を活かし、日中は単車で北岡〜川東間の普通列車に、ラッシュ時は2連で輸送力列車に使われます。この運行には予備車両がないので、検査時はキハF230形が代走の形を取ります。
 それにしても実験車両であるとはいえ、登場から10年でこれほどまでにいじられた車両も珍しいでしょう。さまざまなパワーソースに載せ変えられたり塗装の変更を繰り返してきましたが、2017年の新ダイヤからは川東駅で分割・併合が日常的に行なわれることになり、冬季積雪時に幌の着脱を容易にするため、2016年から埋め込み式の幌に順次改造されて、外見まで変わってしまいました。
 2017年7月の新ダイヤからは、分割・併合を行なう区間快速を中心に、キハF340形とともに活躍する予定です。

▲貫通幌埋め込み改造で正面の印象が変わったF260形261号車(右)。左の262号車も夏ごろまでに改造される模様。


260形は空調の効きがすばらしいのよね。アルミカーとステンレスカーでこうも違うものかと

日本では唯一のアルミ気動車ですね
ホワイなぜ? ジャパンではアルミニウムのディーゼルカーがナッシンなんですか?
価格が高いからです。現在でも安くなったとはいえステンレスの5割くらいの価格差があります。気動車が走る路線というのはえてして不採算路線。車両コストをそんなにかけられませんから
つまり、ストロベリー鉄道には高級グレード車両を2両も走らせているというわけね〜。地方民鉄のグラ〜ンクラス!
いや、高級と高価と豪華は違うから。車内は殺風景なロングシートだし
ガラ〜ンクラスね!
うっわ…寒いギャグ…
260形は実証試験ということで、コストよりも軽量化を最優先しましたからね。こんな事情でもない限りアルミカーを地方民鉄が新造することなんてまずないでしょうね
まあ、事情はともかくハイブリッド車は車内に機器が張り出してるから、見通しが悪いのが難儀よね。ワンマンカーだと見通しの悪さはホント致命的
お守りする側からすれば、メインテナンス面ではたいへん優れているのでF330でもF260でもいいから、さっさと残り3両、F230形を置き換えてほしいもんだ…
オー! エクスペンシブなハイブリッドカーを、そんなラディッシュ買うようなノリでほいほい買えるほど、ストロベリー鉄道は儲かってませーん!
そこをなんとかするのが公募社長の仕事でしょうが
北岡市としても、しっかり実績を作っていただかないと助成金の拠出を再検討しなければなりませんので、命に代えても社長さんには売り上げを出していただかないと
オーマイガッ! まったく、車内の見通しも会社の見通しも悪いストロベリー鉄道デース!
黙れワンマン社長が




サマンサ 2006,2015
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